ある産婦人科医の備忘録

産婦人科医の臨床、研究、考えについて

統計検定2級 合格へのロードマップ  

全くの独学で医療職の私が統計検定2級に合格することができました。

その過程を反省と共に振り返ります。

 

 

臨床医をしながらの勉強になりました。まず時間の確保が重要でした。

 

数理的な統計の勉強は約10年前であり、知識はほぼない状態でした。

しかし普段から論文を読んだりしているので、ある程度の記述統計や検定などの概念はわかっていました。

 

2021/3月後半から本格的に勉強を始めました。

完全独習 統計学入門 を読みました。

 t検定までの概念を理解することができました。

 検定というものについて腑に落ちる体験ができます。

統計学の時間 統計学の時間 | 統計WEB

   の通読をしました。 1回目はざっとで良いと思います。

 私は3周しました。

統計学演習 を一通りこなしました。

 わかっていたつもりの概念も実際に演習をすると丸でダメでした。

 実際に手を動かすことで自分の至らない点がわかります。

 これは1周しかできませんでした。

④公式の過去問(1冊分)を3周しました。

 1週目ではボロボロ(6割程度)でしたが、演習を重ねることで理解が深まりました。

⑤いわゆる赤本(統計学入門 (基礎統計学Ⅰ) は辞書的な使い方をしました。

 

 

これだけやれば約1か月半で合格できると思います。

 

結論から言うと①、②、④で十分かもしれません。

わからないとこはググれば出てきます。

 

私はCBT方式で受験しましたが、

やはりみなさんの言うように時間との闘いです。

わからないものは飛ばした方がいいでしょう。

私は90分間の時間いっぱい使いました。

 

最初の記述統計の得点源になる問題に癖があり、苦戦し、焦りました。

 

 

問題をやった人にはわかると思いますが、問題を解く上でのポイントいくつかまとめておきます。

 

・両側検定か片側検定か

・平均の推定においては 母分散が既知なのか未知なのか

・自由度は?

 

この辺が最初は混乱するので、腑に落ちるまで復習すべきでしょう。

 

私は統計については完全に独学です。

普段の仕事で統計を使う場面も全くありません。(臨床で)

数理的な統計の勉強も大学1年生以来です。

 

過去に戻れるなら、学生のうち、遅くても初期研修のうちに勉強しておく方が良いでしょう。早いに越したことはないです。

 

今後は準1級も目指してみたいですが、難易度が桁違いとのことであり

遠い未来になるかもしれません。

 

準1級よりも前に 産婦人科の専門医試験や論文執筆などやるべきことが、、、